ソシャログ

社会の本質にゆるく迫ります。


経済学部の内容と適性について簡単に解説

経済学・経済学部とは

経済とは、人間による財の生産・消費・交換・貯蓄・投資などを意味します。

たとえば、米や小麦といった穀物は多くの人間が欲する財であり、空気のように無料で手に入りはしません。したがって、穀物は人間によって生産・消費・交換・投資などがなされますし、その過程では価格も上下します。そこでは生産という要素一つをとっても、だれが(どこの国が)、穀物をどのような比率で生産するのが効率的かという問題に直面します。

また希少性のある(無料で手に入らない)財の資源量は限られていますから、人間にどのように配分していくことがよいのかという問題にも突き当たることになります。そして政府は、生産者や消費者が財について生産・消費・交換・貯蓄・投資するなかで、税制や金利、雇用政策、補助金、環境対策などをどう打ち出せばよいのかも問われます。

 

経済について数的な筋道を立てて考察したい人に向いている

そういった経済現象をなんとなくではなく、数式や関数、その他経済学特有の概念(限界や均衡など)を用いて普遍的に通用する理論モデルとして描いた学問が経済学です。経済学は日本では文系に位置づけられながらも、基本的には数学が必須で、さらに普遍的に通用するという点で自然科学(理系)に似た学問体系なのです。これが大学の経済学部でやることの基本です。

たぶん、この記事を見ている多くの方は、価格は需要と供給のバランスで決まるということを知っていると思います。経済学部で最初に学ぶ経済原論では、これに似たような形で経済の原理を根本的に見てから、もっと難しい理論モデルに触れていくことになります。

経済学に実感をもてるか

経済学の短所(長所かも)は実感がもちにくいということです。たとえば、需要と供給で価格が決まるというモデルは実際の経済を抽象化したものにすぎません。このモデルはあまりにも基本的であり誰もが知っておくべきですが、もっと高度なものになると、こんなモデルを知っていて役立つのかという思いにさいなまれることもあります。

また、実感としては政府は介入的な政策を打ち出すべきなのに、学問として客観的に考えると政府は介入すべきではないというパターンもあります。政府の経済政策の第一線に携わる人でなければ、国家レベルの経済政策を探究しても意味がないかもしれないのです。このあたりを割り切ることができれば経済学をやる価値があるでしょう。

経済学部では型が身につく

経済学のよいところは基本的な型が身につくことです。政治学や社会学は割と自由度が高いのですが、経済学は基本がどれも論理的・数学的に世界共通の内容ですから、まずはだれもが同じ型を身につけるしかありません。経済学は数値や論理という皆の共通尺度に置き換えられるからこそ、個人の主観にとらわれない方策に行きつくことができるのです。

ただし、経済学は基本段階は型に縛られるとしても、近年盛り上がっている行動経済学や、ビッグデータを用いた実証的分析といった応用分野は型に縛られない研究ができるかもしれません。

経営学部や商学部は経済学部とどう違うか

もし、経済には興味があるけれど経済学という学術性・抽象性の高い領域がつまらないと感じるなら、経営学部や商学部などに進むべきかもしれません。

経営学や商学は、企業の効率的運営、企業の戦略と意思決定、企業の金融と資金調達、企業の会計と税務など、経済を企業中心に学ぶ実務的かつ具体的な分野です。

なお文系・社会科学系学部の選択にあたっては、こちらのリンクも参考になるかと思います。

www.sociallog.net

【スポンサードリンク】