ソシャログ

社会の本質にゆるく迫ります。


陶片追放(オストラシズム)という興味深い制度

独裁者の出現を防止

オストラシズムとは、古代ギリシャで行われていた独裁者の出現を防止する制度です。具体的には、市民は政治運営にとって危険だと感じる者を陶器のカケラ(陶片)に記し、それを一定数獲得してしまった者は10年間国外を追放されるという直接民主制的な投票制度です。

有能な人が追放された?

ただし実際には、独裁者だけでなく皆から妬まれたり情報不足であったりしたために有能な人が追放されたこともあったようです。

陶片追放は独裁者の出現を防止するために定められたはずですが、いつのまにか独裁者を排除するというより、市民の気分や誤解によって気に入らない者を排除する制度と化してしまったのです。

不人気な人が無能とは限らない

多くの市民から主観的に気に入られない者が、政治的に無能な者あるいは独裁者とは限らないでしょう。それは言い換えると、大衆に気に入られれば、政治能力が欠如していたとしても政治家は安泰だということになります。

陶片追放に基づく政治は現代のポピュリズム(大衆迎合主義)的な政治と通じるものがあります。政治においては有能な人や合理的な人ばかりが評価されるとは限らない例だといえます。

【スポンサードリンク】